ISO9001

経営ツールとしてのISO9001活用をご支援します!

ISO9001は世界が認めた経営管理のモデルです。世界中の膨大な企業経営の経験から得られた知恵を体系化したもので、業務の一部だけではなく、経営全体をカバーし、コントロールすることを目指したシステムです。目についた問題への対処だけではなく、将来発生するかもしれないリスク(ミス・トラブル・クレーム)を抑えることができる仕組みになっています。我が国においてISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を取得した企業は年々増加の一途をたどり、2006年12月のJAB(日本適合性認定協会)への登録件数は4万3千件に上ります。私どもはISOの細部にこだわらずに、経営管理の整備を進める際の大きな道標としてISOを活用することをお勧めしています。

経営ツールとしてのISO9001

iso9001_merit
1 内部統制支援ツール
内部監査制度の導入による内部統制機能の強化。
【8.2.2内部監査】社長が人脈づくり、営業などに専念できます。
2 広告・営業ツール
認証取得後の広告・宣伝により信用度UP。同業他社との差別化により受注の増大が図れます。
3 業務の標準化ツール
業務のマニュアル化により業務の標準化・技術の伝承を実現。
【4.1一般要求事項、4.2文書化に関する要求事項、7.1製品実現の計画】
4 社長方針浸透ツール
社長方針・目標の末端までの浸透を支援。
【5.1経営者のコミットメント、5.3品質方針】
5 クレーム・不良再発防止ツール
クレーム・不良の原因調査・再発防止策の実行を実現。
【8.5.2是正処置、8.5.3予防処置】
6 能力開発支援ツール
社員にマネジメントに対する考え方が定着。
能力開発制度の整備が必要
【6.2.1一般、6.2.2力量、認識および教育・訓練】
7 顧客満足実現ツール
顧客満足度の測定により顧客志向の組織へ進化”お客様の声”を大切にするようになる。
【5.2顧客重視、8.2.1顧客満足、8.4データの分析】
8 体質改善支援ツール
目標管理制度の導入が必要。
【4.1一般要求事項】
基幹業務の業務改革・社員の意識改革を支援
「人の意識改革」、「仕事の見直し」により、企業体質の改善

ISO9001-個別メニュー

内部監査員養成研修

コンサルティングの中で実施する内部監査員養成とは別に、 内部監査員養成コースをご用意しています。コンサルタントがお客様のご要望や状況に沿った講義、演習、ロールプレイを柱とした研修カリキュラムを作成し、懇切丁寧にご指導いたします。

マニュアル類の代行作成

認証を取得したいが、マニュアル・規定類の作成のための労力や時間が割けないという事情をお持ちのお客様に対して、海邦総研が業務分析を行い、マニュアル・規定類の作成を代行するメニューを用意しております。お気軽にご相談ください。

リハーサル審査(本審査・サーベイランス対策)

本審査に不安をお持ちのお客様に対して、海邦総研のコンサルタントが審査員に成り代わり、審査のリハーサルを行うメニューです。お客様に審査に慣れて頂くと共に、事前に不適合を発見・解消することができ、円滑な受審へとつなげることができます。

セミナー講師派遣

一般的知識から具体的なシステム構築や認証取得の進め方など、各種セミナーを行っています。お客様が主催される研修会や勉強会への講師派遣も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

ISO9001-業種別メニュー

ISO9001-よくあるご質問

Q1 ISO9001 を取得済みの土木建設業です。現在当社は、「顧客(官庁)の設計図書に従い工事を施工するため、設計・開発は適用除外とする」として認証を受けています。 しかし、前回の定期審査で審査員から、適用除外が妥当か否かでいろいろと質問されました。自社では、どう考えれば良いかが分かりません。
A1 土木業のISO9001では、「7.3設計・開 発を」適用除外としているケースが見られます。しかし、「実際にはあるのに気づいていない」ために除外しているケースも多いと思われます。最近、審査機関 はこのような視点で、除外の適切性を確認しているようです。貴社が起こす施工図面で工事の仕様が確定するのであれば、設計・開発は除外にあたらない可能性 があります。
正確には、貴社の審査機関の見解を確認してください。
Q2 ISO9001を取得しようとしている印刷会社ですが、要求事項7.5.2の「プロセスの妥当性確認」について、適用から外して良いものかどうか判断に迷っています。
A2 少々長くなりますが、弊社のコンサルティングを例に説明します。
7.5.2の除外を適切と判断するのは、製品を監視・測定(検査)により検証でき、かつ不具合があったとしても、製品が使用される前にその不具合が顕在化 し、結果として製品要求事項を満たす製品だけが顧客に提供できる場合です。 このことに対して不安があれば、除外しないことをお勧めします。
例えば、大量印刷の不具合を、抜き取り検査で検出できずに納品してしまったら、おそらく印刷物が利用者に配布されてからでないと不具合は分からないでしょ う。したがって、プロセスで品質保証をすることが重要になると考えます。 印刷業の場合は、印刷工程が妥当性の確認を要するプロセスに該当するでしょう。工程で制御しているインク量、水分量の値などが管理基準の一例です。
Q3 ISO9001の更新審査では、どんな点が審査されるのですか?
A3 更新審査も、審査制度上は新規の登録審査と同じです。したがって、全ISO要求事項を見ることになります。また、審査機関によってはあらためてマニュアルレビューを行うケースもあります。 特に更新審査特有の項目としては、

  • ISO導入の初期目的の達成状況
  • システムの維持効果としての定量的特性の推移
    (苦情件数、社内不良率、その他品質に関する指標)
  • システムの変更、改善事項
  • 過去3年間の品質目標の達成の状況
  • マネジメントレビューの実効度合い
  • 内部監査の信頼性、充実度

などがあります。 つまり、品質保証の向上、顧客満足の向上、システムの継続的改善について有効性が得られたか(経営に役立っているか)が更新審査特有のポイントです。 ただし、審査機関や審査員によっても内容は異なることをお含みおき下さい。

Q4 ISO9000:2000「品質マネジメントシステム-基本及び用語」は修正され、ISO9000:2005として発行されたと聞きましたが、自社の品質マニュアル等へ影響はありますでしょうか?
A4 ISO9001:2000の“2.引用規格”で は、JISQ9000:2000「品質マネジメントシステム-基本及び用語」(ISO9000:2000と一致)を引用規格として規定しています。ただし 条文で「この引用規格は記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって、その後の改正版・追補には適用しない」(下線当社)となっておりますので、ISO9001:2000に基づいた品質マニュアルに影響はありません。
Q5 ISO9000:2005の修正内容を教えてください。
A5 代表的には「力量」に関する修正です。 ISO9000:2000では力量を「知識と技能を適用するための実証された能力」と定義していました。 ISO9000:2005は、教育、訓練の力量と監査のための力量に区別し、前者を「知識及び技能を適用するための実証された能力」とし、後者を「実証された個人的特質、並びに知識及び技能を適用するための実証された能力」(下線当社)としています。
Q6 6.2.2「力量、認識及び教育・訓練」では、「製品品質に影響がある仕事に従事する要員に必要な力量を明確にする」と要求されています。わが社では、「スキル一覧表」というもので、個人別に担当作業を○△×で評価していますが、これで十分でしょうか?
A6 6.2.2の要求事項は、その前の6.2.1と ペアで解釈すると良いでしょう。 ※6.2.1「製品品質に影響がある仕事に従事する要員は、関連する教育、訓練、技能及び経験を判断の根拠として力量があること」 貴社では力量がある状態を「○」とされているのだと思いますが、必要なのは、その作業で、何ができれば良いかを決め(必要な力量を明確にする)、それらが どんな教育、訓練、技能及び経験により満たされるか(判断の根拠)を明確にすることです。 例えば、食品原料Xから有効成分Yを抽出するという工程作業に必要な力量は、「食品衛生の知識」「細菌の知識」「設備の操作」だということを決めて、次 に、「食品衛生の知識」はこんな勉強と訓練をすれば満たされ、「細菌の知識」はこんな勉強と経験年数で満たされ、「設備の操作」はこんな技能と経験年数で 満たされるということと、その裏づけを明確にすることが内容になります。
Q7 要求事項7.5.2(プロセスの妥当性確認)を適用しなければならないプロセスについて、どのように考えればよいのでしょうか?
A7 仕出し弁当業の例で考えてみましょう。主要プロ セスを次のようなものとします。 予約管理→製造計画→仕入れ→製造(炊飯→調理→盛付け)→配送 仕出し弁当は、注文通りの弁当が、指定された時間に指定された場所に届いていなければ、要求事項を満たしたことになりません。したがって、予約管理のプロ セスが適切でなければ、時間と場所に関する要求事項が担保できないので、このプロセスは7.5.2の適用プロセスとなるでしょう。また、弁当は提供されて はじめて料理としての要求事項を満たしているか否かが判断されるので、製造プロセスも7.5.2の適用プロセスとなります。プロセスアプローチで業務をと らえると、7.5.2は考えやすいと思います。
Q8 ISO9001を取得している食品製造業です。最近の不祥事をみると、これまであまり重要に感じていなかった7.5.1 f)項をどう考えたらよいのか悩んでいます。
A8 7.5.1f)は、「リリース(次工程への引渡し),顧客への引渡し及び引渡し後の活動が規定されたとおりに実施されている」ことに関する要求事項です。
ご質問に関連する事件には、
・残った原材料のリリース後の処分
・顧客に引渡し後の売れ残り品の処理
などの問題があると考えます。
したがって、こうした点について規定され実施されていることが必要になるでしょう。

お問合せ

海邦総研 事業支援部
TEL: 098-869-8700
E-Mail: consulting@kaiho-ri.jp