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県内景気動向調査結果(2024年7-9月実績、10-12月見通し)

全体概要

2024年7-9月期の県内企業の景況判断BSIは21.2の「上昇」超となった。急激な物価上昇局面で、家計の負担増加や企業における利益率の低下などのマイナス要因はあるものの、観光の顕著な回復が牽引し「県内景気は緩やかに拡大している」。

一方、10-12月期の景況見通しBSIは6.2で「上昇」超幅は小さくなっている。観光繁忙期を終えて、観光関連の需要が縮小することなどへの警戒感から厳しめの見通しが強まっているとみられる。

業種別概要

観光関連需要回復と単価向上で、売上・利益が改善、人手不足は常態化
7-9月の景況判断BSIは67.6と大きく「上昇」超。観光市場は国内客、外国客共に回復しており、観光需要が回復する中で、販売価格、売上高、経常利益が高水準に推移したことが、景気改善に寄与したと見られる。

建設業2期連続「下降」超、人手不足で受注断念も
7-9月期の建設業の景況判断BSIは-2.9となり、2期連続の「下降」超となった。技術者の人手不足により、受注を断念する企業が増えたことなどの影響があり、「下降」超が続いたとみられる。

卸売・小売業県外需要上昇が寄与し「上昇」超 コスト高の影響大きい
7-9月期の景況判断BSIは31.7で「上昇」超。県内需要の改善が景況改善の主要要因となったほか、観光繁忙期により県外需要の下支えも大きかった。景況が悪化した企業では、県内需要の低下とコスト高が主な要因として挙がった。

飲食サービス業仕入れ価格高騰が顕著ながら、観光客増を受け好調
7-9月期の景況判断BSIは62.5で大幅な「上昇」超。売上高BSIが58.3で大きく「上昇」超となったものの、経常利益は25.0と比較的小幅。仕入れ値が83.3と極端に高いことから、価格転嫁でカバーできていない様子が窺える。

雇用

従業員数医療・福祉、建設、情報通信で不足感強く
7-9 月期の従業員BSIは51.2で大きく「不足」超となっている。すべての業種で人員が不足する状況が見られる。医療・福祉、建設業、情報通信業、飲食サービス業、旅行・宿泊業で「不足」超幅が大きくなっている。

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