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県内景気動向調査(2020年1-3月実績、4-6月見通し)

県内景気動向調査(20201-3月実績、4-6月見通し)

― 県内景気は後退している ―

【全体概要】

n 現状判断と見通し

今期(20201-3月)の県内企業の景況判断BSI-36.9で「下降」超となっており、多くの企業が景況が悪いと感じていることから、「県内景気は後退している」。もとより消費増税によるコスト高、供給過剰による顧客分散の影響などで業況が厳しくなっていた中、新型コロナウイルスの感染拡大が県経済に甚大な影響を及ぼしている。

来期(4-6月)の景況見通しBSI-38.4で「下降」超えとなっている。新型コロナウイルスの収束が見通せないことから、企業の先行きに対する見方も非常に厳しくなっている。

【業種別概要】

n 観光関連 〔 

l 1-3月期実績のBSI-91.1で、大幅な下降超。感染リスクへの懸念や小中高の休校措置要請などにより旅行マインドが低下し、入域観光客数も減少している。ほとんどの事業者において売上や利益が低下した。雇用への影響が懸念される。

n 建設・不動産関連 〔 建設、不動産ともに下降 建設では人手不足が継続〕

月期実績のBSIは建設・不動産共に下降超となった。地価や建設費の高騰などを背景に、民間において建設需要や不動産需要がやや減退していると見られる。景況はやや悪化したものの人手不足は続いている。

n 食品・消費・サービス関連 〔 全体的に下降も人手不足感は継続

l 全体として下降している。観光客の減少と県民の外出の減少により、特に飲食サービス業で景況が著しく低下。小売関連では食品関連は好調なものの、不急な買い物が減っているようで、衣類や雑貨など非食品の売れ行きは厳しい。

【地域別・売上先マーケット別概要】

n 地域別

l 1-3月期の景況は、すべての地域で「下降」超。那覇地域が-53.3で、最も低くなっている。

l 4-6月期の見通しは、すべての地域で「下降」超。那覇地域が-43.9で最も低くなっている。

n 売上先マーケット別

l 1-3月期の景況は、海外売上20%以上の企業で-92.0、県外売上50%以上の企業で-65.4となり、下降超が多くなっている。

l 4-6月の景況見通しは、海外売上20%以上の企業で-84.0、県外売上50%以上の企業で-56.8となり、下降超が多くなっている。

本文(PDF)

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《本調査の問い合わせ先》

株式会社海邦総研 (担当:地域経済調査部 瀬川)

〒900-0015 那覇市久茂地2-9-12-4F TEL:098-869-8724

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