県内景気動向調査(2016年7-9月実績、10-12月見通し)
県内景気動向調査(2016年7-9月実績、10-12月見通し)
― 県内景気は緩やかに拡大している ―
沖縄県内企業の経営の実態と見通しを把握し、今後の各企業の経営の参考情報として提供することを目的として、県内景気動向調査を実施しましたので、その結果を公表いたします。本文(PDF)
本調査は、各種経済関連指標だけでなく、県内各事業所へのアンケートおよびヒアリング等を実施し、県内景気の現状と見通しについて整理をいたしました。
なお、本調査は、以下2点の特徴がございます。
BSI = (「上昇」と回答した企業構成比) - (「下降」と回答した企業構成比)
BSIは景気の現状や先行きを「上昇」・「下降」といった前期と変化した方向で判断する指標です。BSIがプラスであれば、企業の景況や各種項目が前期と比較して好調であるということであり、BSIがマイナスであれば、景況や各種項目が前期と比較して不調と考えられます。
【全体概要】
■ 現状判断と見通し
県内の各種経済指標や海外需要の活発さなどを背景に、県内景気は好調となっており、今期(7-9月期)の県内企業の景況判断BSIは23.5と「上昇」超となっていることなどから、「県内景気は緩やかに拡大している」。
来期(10-12月期)の見通しとしては、県内、県外、海外需要への期待などから、景気は引き続き緩やかな拡大が続くと見込まれる。ただ、人手不足が各企業において深刻な課題となっていることから今後の行方を注視する必要がある。
【業種別概要】
■ 観光関連 〔 観光関連は好調、海外市場はターゲットにより明暗が分かれる 〕
●観光客が増加していることから、全体的に好調となっている。外国客においては、団体旅行に対するニーズが減少し、個人旅行へシフトしている状況。ただ、業界の活況に伴い人手不足といった問題も挙がっている。
■ 建設・不動産関連 〔 官需、民需ともに好調が持続している 〕
●官需は好調が持続。民需では、マンション販売で新築・中古ともに依然、好調な状況が続いている。アパートは建設需要だけでなく、投資物件として活発に売買しているケースも見られる。一方、進出してきた本土事業者との競争激化を懸念する声もある。
■ 食品・消費・サービス関連 〔 個人消費は観光客増に支えられ好調 〕
●外国人観光客等の海外需要を中心に県内客、県外客の需要も好調に推移した。特に飲食サービス業の多くの事業所において、外国人観光客の恩恵を受けている。ただ、安定的な事業経営に向けては人材確保がカギとなりそうだ。
【資本金別・地域別概要】
■ 資本金別・現状判断と見通し
●今期の景況判断BSIは、すべてのカテゴリーにおいて「上昇」超となっている。特に1億円以上の企業のBSIは40.0と最も高くなっている。
●来期(10-12月期)については、全てのカテゴリーで「上昇」が「下降」を上回っている。
■ 地域別・現状判断と見通し
●今期の景況判断BSIは、すべての地域で「上昇」超となっている。最もBSIが高い地域は離島地区で35.1となっている。
●来期(10-12月期)の見通しとしては、すべての地域で「上昇」超となっている。
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《本調査の問い合わせ先》
株式会社海邦総研 (担当:地域経済調査部 島田・瀬川)
〒900-0015 那覇市久茂地2-9-12-4F TEL:098-869-8703
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