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県内景気動向調査結果(2024年4-6月実績、7-9月見通し)

【全体概要】

2024年4-6月期の県内企業の景況判断BSIは2.5で若干の「上昇」超となった。急激な物価上昇局面で、個人消費への影響や企業における利益率の低下が見られることから、「県内景気は拡大に一服感が見られる」。

一方、7-9月期の景況見通しBSIは24.4で「上昇」超。観光繁忙期への期待の強さが現れるも、物価高騰や人手不足、2024年問題、国内外における地政学リスクなどさまざまな景気変動要因があり、不確実性の高い状況が続くとみられる。

【業種別概要】

  • 観光関連 〔 分散化と仕入れ価格上昇により環境厳しい 〕
  • 景況判断BSIは-9.8と、BSIの実績値としては2022年1-3月期以来の「下降」超。市場は回復途上にあるものの、客の分散化や仕入れ価格上昇による収支悪化、更には前年に実施されていた旅行支援からの反動もあり、業績を落とした企業が多いとみられる。
  • 建設業 〔 コスト高で利益確保に苦慮 〕
  • 4-6月期の建設業の景況判断BSIは-4.1となり、2022年7-9月期以来の「下降」超となった。人手不足に伴う受注数の「頭打ち」感と建築資材・人件費の高騰が相まって、「下降」超に転じたとみられる。
  • 卸売・小売業 〔 家計の消費減退懸念 〕
  • 景況判断BSIは-4.8と2カ月連続で「下降」超。仕入れ価格が高止まりし、価格転嫁が進む状況。ただ、売上、経常利益とも「下降」超で、価格転嫁で消費マインドが冷え込んでいることも考えられる。
  • 飲食サービス業 〔 顕著な仕入れ価格高騰で経営環境厳しく 〕
  • 景況判断BSIは-14.3で「下降」超。売上高、経常利益ともに「下降」超となった。円安などの影響もあり、原材料等の仕入れ価格BSIが5と、他業種よりも突出して高く、仕入れ価格の高騰が業況に大きく影響を与えているようだ

【雇用】

  • 従業員数〔 人手不足感、続く 〕
  • 従業員BSIは9で大きく「不足」超となっている。すべての業種で人員が「不足」超となっている。とりわけ、飲食サービス業、製造業、情報通信業、建設業、医療・福祉、その他のサービス業で「不足」超幅が大きくなっている。

 

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