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県内企業賃金動向調査結果(2023年度実績、2024年度見通し)

県内企業賃金動向(2023年度実績、2024年度見通し)

~ 2023年度、賃金を改善した(する)企業は8割 

 

【調査結果概要】

賃金改善動向(正社員)

2023年度の正規社員の賃金改善について、「実施した」は72.8%。「実施する予定」は7.1%となった。「実施した」「実施する予定」の合計は79.9%で本調査における過去最高値となった。昨今の人手不足状況や物価動向を受け、多くの企業が賃金改善に対し前向きになっている。

業種別で「実施した」「実施する」の合計値を見ると、医療・福祉が89.5%で最も多く、次いで製造業(87.5%)、飲食サービス業(87.5%)、情報通信業(86.6%)と続いた。

 

賃金改善手法(正社員)

賃金改善の方法は「定期昇給」が59.4%で最も多く、次いで「ベースアップ」(50.9%)となり、この2つの方法が大半を占めた。

賃金改善理由(正社員)

賃金を改善した(する)企業における改善理由は、前回調査に引き続き「労働力の定着・確保」が78.2%で最も多くなった。次いで、「昨今の物価高への対応」(43.3%)、「最低賃金の動向」(29.7%)と続いた。

なお、賃金改善しなかった企業におけるその理由は、「景気の先行きが不透明」(43.8%)、「業績が低迷しているから」(41.7%)などが挙がった。

来年度(2024年度)の賃金改善予定 (正規社員・非正規社員)

来年度の賃金改善については、「実施する予定」が56.7%で最も多く、「未定」が30.0%、「実施する予定はない」が7.4%となった。「実施する予定」は前回調査結果(2022年度)の48.6%を上回り、本調査における過去最高値となった。賃金の改善基調が継続することが期待される。

最低賃金上昇の影響について

最低賃金の上昇が経営に与える影響について、「影響はない」が45.5%で最も多く、次いで「一定の影響がある」(35.1%)となった。「大きな影響がある」は11.2%に留まっている。

なお、具体的な影響の内容として、「人件費増に伴う収支の悪化」(64.7%)、「求人募集の賃金上昇」(54.7%)などが挙がった。

 

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