県内企業新規学卒者採用動向調査(2018年4月実績、2019年4月見通し)
県内企業新規学卒者採用動向(2018年4月実績、2019年4月見通し)
― 本年4月に新卒を採用した企業は2割強 来年4月採用予定企業は増加 ―
県内企業の新規学卒者採用動向に関する調査を実施しました。その結果をご報告いたします。
【調査概要】
2018年4月に新規学卒者を採用した企業は25.0%(89社)となっている。来年4月入社の新卒者採用を予定している企業は37.6%(134社)であり、本年4月に採用した25.0%(89社)よりも多くの企業で採用を行う予定である。また、「未定」との回答企業も27.5%(98社)あり、今後、さらに採用を実施する企業が増加する可能性もある。また、新規学卒者の採用予定がない企業においても中途採用やパート・アルバイト等の採用を行うとの回答も一定数存在することから、企業の採用意欲は高いとみられる。
■ 2018年4月に新規学卒者を採用した企業は25.0%(89社)。一方、採用しなかった企業は75.0%(267社)となっている。なお、回答企業が異なるので単純比較はできないが、2017年9月の調査において、2017年4月に新規学卒者を採用した企業は23.8%であったので、今回調査においては1.2ポイント上昇している。業種別では、情報通信業が63.2%(12社)、旅行・宿泊業が36.0%(9社)となっている。資本金別では1億円以上が47.5%(19社)、5,000万円以上1億円未満が39.5%(15社)となっており、比較的規模の大きな企業では新規学卒者の採用が行われている。
■ 2018年4月の新規学卒者の採用に関する満足度については、「質・量ともに満足」が46.1%(41社)で最も多くなっている。次いで、「質的には満足だが、量的に不満」が34.8%(31社)となっている。ただ、「量・質ともに不満」との回答も11.2%(10社)存在している。
■ 2018年4月~9月の間に中途で正社員を採用した企業は45.2%(161社)。2018年10月~2019年3月までの間に中途で正社員を採用予定である企業は47.5%(169社)。
■ 2019年4月の新規学卒者の採用予定については、37.6%(134社)が「採用予定である」と回答している。業種別では、情報通信業73.7%(14社)、旅行・宿泊業56.0%(14社)、飲食サービス業50.0%(5社)、建設業45.5%(25社)がそれぞれ高い割合となっている。
■ 来年4月入社の新卒者の採用を予定している理由は、「人手不足のため」が70.9%(95社)で最も多くなっている。次いで、「将来のリーダー・コア人材を獲得するため」が53.0%(71社)、「年齢等人員構成の適正化のため」が42.5%(57社)となっている。
※本調査は、2018年9月に実施した、県内企業景気動向調査における特別調査項目として行ったものである。なお、弊社において企業の新規学卒者の採用に関する調査は昨年9月以来、3回目であるが、今後も継続的に実施していく予定である。
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《本調査の問い合わせ先》
株式会社海邦総研 (担当:地域経済調査部 島田)
〒900-0015 那覇市久茂地2-9-12-4F TEL:098-869-8703
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