県内企業新規学卒者採用動向調査（2016年4月実績、2017年4月見通し）
県内企業新規学卒者採用動向（2016年4月実績、2017年4月見通し）
― 本年4月に新卒を採用した企業は3割 来年4月採用予定企業は増加 ―
県内企業の2016年4月の新規学卒者採用状況、ならびに2017年4月の新規学卒者採用見通しの把握を目的として、県内企業新規学卒者採用動向に関する調査を実施しましたので、その結果を公表いたします。本文(PDF)
【調査概要】
2016年4月の新規学卒者を採用した企業は30.5％（92社）となっている。来年4月入社の新卒者の採用を予定している企業は39.7％（120社）であり、本年4月に採用した企業よりも多くの企業が採用を行う予定となっている。また、来年4月採用について「未定」との回答企業も21.5％（65社）あり、今後、さらに採用を実施する企業が増加する可能性もある。弊社の県内景気動向調査においても、県内企業の人手不足感が強まっていることから、人材の確実な確保のために新卒採用をおこなう企業が増加しているとみられる。
n 2016年4月の新規学卒者を採用した企業は30.5％（92社）であり、「採用した」割合が全体平均よりも特に高かった業種は「情報通信業」50.0％、「建設業」42.4％、「製造業」37.8％となっている。資本金別では、「1億円以上」が57.5％、「5,000万円以上1億円未満」が37.2％となっており、比較的規模の大きな企業では新規学卒者の採用が行われている割合が高くなっている。
n 2016年4月に新規学卒者の平均初任給額は、高校卒は139,000円、専門学校・短大卒は156,000円、大学卒は168,000円となっている。
n 2017年4月の新規学卒者の採用予定については、39.7％が「採用予定である」と回答しており、本年4月に採用した30.5％よりも多くの企業が採用を行う予定となっている。業種別では、情報通信業71.4％、建設業51.5％、旅行・宿泊業46.7％がそれぞれ高い割合となっている。
n 来年4月入社の新卒者の採用を予定している理由は、「人手不足のため」が69.2％で最も多くなっている。次いで、「将来のリーダー・コア人材を獲得するため」が61.7％、「年齢等人員構成の適正化のため」が40.8％となっている。業種別では、旅行・宿泊業（92.9％）、建設業（82.4％）、卸売・小売業（75.0％）においては、「人手不足のため」との回答割合が高くなっている。
※本調査は、2016年9月に実施した、県内企業景気動向調査における特別調査項目として行ったものである。なお、弊社において企業の新規学卒者の採用に関する調査を実施したのは初めてであるが、次年度以降も同様な方法で継続的に実施していく予定である。
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《本調査の問い合わせ先》
株式会社海邦総研 （担当：地域経済調査部 島田）
〒900-0015 那覇市久茂地2-9-12-4F TEL：098-869-8703
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