〔KRIレポート〕県内企業の域外取引の現状と課題について
県内企業の域外取引の現状と課題について
県内企業における、域外取引の現状や課題について調査を実施しました。 概要版(PDF)/ 本編(PDF)
【調査結果のポイント】
■県内企業においては、今後も県外、海外における需要の増加や、収益性の高さなどを期待し、県外、海外へのビジネスにチャレンジする企業は増加していくと考えられる。しかし、これらのビジネスを成功させて いくためには、進出目標を明確化し、現地市場ニーズを把握し、ビジネスパートナーを確保していくことが重要である。そのうえで、経営者の成功に向けた強い意志も必要不可欠である。
【今後の見通し】
■ 今後も県外、海外ビジネスにチャレンジする企業は増加していくと考えられる
●県外、海外への需要に対する期待は大きく、売上増を求めて新規市場にチャレンジしたいという経営者は増加するであろう。
- 今回のアンケート結果においても、今後、県外、海外ビジネスを拡大していきたいとの意向は強く、縮小したいとの企業はほとんど存在しなかった。
■ しかし、ビジネスを成功させるための課題は多い
●域外進出に向けては、地理的な問題、中小・小規模企業であるということに付随する問題などが多く存在する。
- 域外へ商品を販売するにあたって、「物流コストの高さ」を問題点として指摘する声が大きい。数量提供の難しさや、価格競争力の弱さを挙げる企業も多い。
■ 重要なのはビジネスパートナーの存在
●域外進出、特に海外展開に関しては、信頼できるビジネスパートナーを確保できるかどうかが重要なポイントとなる。
- 販路開拓、拡大に向け工夫している点として「ビジネスパートナーの確保」が最も多い。問題点として、「信頼できる取引先の確保が困難」といった回答が存在。
■いかにビジネスモデルを構築できるかどうかがカギ
● 域外進出は、あくまでも利益を得るための一手段にすぎない。域外進出のメリット、デメリットを明確に考慮した上での判断が重要である。
– 経営者は域外進出の目標の明確化や、市場調査なども必要。バイヤー任せにせず主体的に販路を切り開いていくことも成功に繋がるポイントであろう。
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《本調査の問い合わせ先》
株式会社海邦総研 (担当:地域経済調査部 島田尚徳)
〒900-0015 那覇市久茂地2-9-12-4F TEL:098-869-8703
E-mail:shotoku_shimada@kaiho-ri.jp
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